XM Tradingは業界の中でも決してスプレッドが狭いとは言えませんが、それにも関わらず根強い人気を維持し続け、メイン口座として利用しているユーザーも多い海外FXブローカーです。
今回は『スプレッド』の基本や考え方を解説した上で、XM Tradingのスプレッドが広めである理由や、それにも関わらずなぜ人気があるのかという点についてをFX初心者さんにも分かりやすく解説していきたいと思います。
目次
そもそも、スプレッドとは?
ゆう
ポキ
『スプレッド』の考え方
スプレッド(spread)とは、直訳すると『広がり』という意味を持つ英単語です。
例えば、同じタイミングで買いと売りを実行したとしても買値(bid)と売値(ask)の価格差が絶対に生じ、トレーダーが若干損をするようになっています。これをスプレッドと呼んでいます。
ポキ
2021年12月1日、12時ちょうどのドル円の価格が110円ちょうどだったとします。
ドル円のスプレッドが10pipsの業者を利用して同じタイミングで買いと売りを実行した場合、買いは110.05円、売りは109.95円です。
両者の価格差を見ると10pipsであり、12時ちょうどに買ってすぐ売るとトレーダー側が10pipsの損失を出してしまうことがわかると思います。
上のような実際の例で見てみてると、少しイメージがつきやすいのではないでしょうか。
なぜスプレッドが発生するのか?
スプレッドの考え方について理解した方は「なぜスプレッドが発生するのだろう?」という疑問を持つと思いますが、実はスプレッド=業者の利益なのです。
FX業者も商売ですので、利益がなければ運営することができません。また私たちも、FXをするためにはFX業者を介さなければ取引自体をすることができません。
海外業者はボーナスやキャンペーンなどを提供しており、よりお得にトレードをすることができていますよね。このようなものも全て業者の利益から経費として使われているものなので、そもそも利益がなければ提供することができなくなってしまうんですね。
また、スプレッドがあまりにも狭く普段の利益が薄い・またはほぼないような業者は、ストップ狩りなどの『呑み行為』を行い一気に顧客の資金を回収するといった悪質な手段をとることもあるのが事実です。
せっかく利益を出していても、予期せぬストップ狩りにあって大きな損失を出してしまっては意味がありませんよね。
このような事例を見るとわかる通り、健全な運営をするためには「多少広め」なスプレッドが必須なのです。
みー
でも上の口コミを見るとわかるけど、多少のスプレッド分を払ってでもより安全で環境が整った業者で取引した方が、トータルで得になることが多いと思わない?
ポキ
ゆう
XM Tradingの標準スプレッドを他社と比較
「スプレッドが広い」と言っても、具体的にどのくらいの広さがあるかあまりイメージがつかない方も多いと思います。
そこで、国内・海外業者別にXM Tradingとのスプレッド比較表を用意しましたので、一緒に確認していきましょう。
国内業者2社との比較
まずは、国内業者とのスプレッドの比較表を見てみましょう。
USD/JPY | EUR/JPY | GBP/JPY | GBP/USD | |
---|---|---|---|---|
XM※ | 1.6pips | 2.6pips | 3.5pips | 2.3pips |
GMOクリック証券 | 0.2pips | 0.5pips | 1.0pips | 1.0pips |
DMM.com | 0.2pips | 0.5pips | 1.0pips | 1.0pips |
国内業者とXM Tradingを比較すると、大きく差が開いていることがわかると思います。
これは、海XM TradingがNDDという透明性のある取引方法をとっているのに対し、国内業者がDD(業者のディーラーが注文をチェック、操作することがある)という不透明な取引形態をとり、一部で約定拒否など業者の有利になるような行為をすることがあるからです。
また、スプレッドをできる限り低くしてFXの敷居を低くし、新規顧客を増やそうとしているという狙いもあります。
このような国内FX業者と比較した場合、スプレッドが広めなXM Tradingは、透明性が高くハイスペックな取引環境を提供している証拠ということですね。
みー
ポキ
海外業社5社との比較
USD/JPY | EUR/JPY | GBP/JPY | GBP/USD | |
---|---|---|---|---|
XM | 1.6pips | 2.6pips | 3.5pips | 2.3pips |
GEMFOREX | 1.3pips | 1.3pips | 1.9pips | 2.2pips |
AXIORY | 0.3pips | 0.6pips | 1.0pips | 0.8pips |
TaitanFX | 1.3pips | 1.7pips | 2.45pips | 1.5pips |
Three Trader | 0.5pips | 0.8pips | 1.3pips | 0.8pips |
Exness | 1.1pips | 1.9pips | 2.0pips | 1.5pips |
上の表を見るとわかる通り、XM Tradingは他の業者の比較してもややスプレッドが高い傾向にあることが分かります。
しかし、この広めのスプレッドにも関わらずXM Tradingはかなりの人気を誇っているのです。
その理由を本ページの後半「XM Tradingのスプレッドが広い理由」で解説していますので、ぜひチェックしていってください。
各口座タイプごとのスプレッド比較
XMの口座タイプは3種類ありますが、スタンダード口座とマイクロ口座のスプレッドはほぼ同じです。
USD/JPY | EUR/JPY | GBP/JPY | GBP/USD | |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 1.6pips | 2.6pips | 3.5pips | 2.3pips |
マイクロ | 1.6pips | 2.6pips | 3.5pips | 2.3pips |
ゼロ | 最小0 (平均0.1pips) | 最小0 (平均0.1pips) | 最小0 (平均0.6pips) | 最小0 (平均0.4pips) |
ゼロ口座はその名の通りスプレッドがゼロに近く有利に見えますが、その分取引手数料がかかります。
取引手数料は、10万通貨あたり5通貨なので他の業者よりも少し割高な上、取引のたびに毎回かかってくるのでスキャルピングなどには不向きです。
ポキ
口座選びで迷っている初心者さんは、まずはスタンダード口座を開設するのがおすすめです。
もし途中でトレードスタイルが変わって別の口座タイプを使用したくなった時でも、XMであれば追加口座として複数の別タイプ口座を持てることになっています。
必要性を感じたときは、新しく追加作成できますので安心してください。
XM Tradingのスプレッドが広い理由
ここからは、『なぜXM Tradingは他業者と比較してスプレッドが広いのか?』というところに焦点を当てて解説していこうと思います。
豊富なボーナス・キャンペーンを提供しているから
XM Tradingは口座開設ボーナスや入金ボーナス、ロイヤルティポイント制度など、多彩なキャンペーンを常時開催しています。
入金ボーナスに関しては上限があるものの不定期にリセットされるため、タイミングが良ければ枠を使い切ってしまった後でも、再度受取ることが可能なのです。
みー
リセット抽選に参加するためには、特に申請などは必要ありません。メールが届き、自動的にリセットされる仕組みとなっています。
しかし、このようにユーザーへお得なキャンペーンを行うのにはどうしてもコストがかかってきます。これがスプレッドの広さにも一部反映されているということですね。
しかし、スプレッド自体は広く見えますが、その分きちんとユーザーに還元されているため、トータルで考えるとむしろお得に取引できているというトレーダーさんは意外と多いようです。
口座開設を検討している方は、ぜひ読んでみてね!
ポキ
透明性の高いNDD方式を採用しているから
XM Tradingが採用している取引形態はNDD方式であり、これは業者内のディーラーなどを通さず市場に注文をそのまま流す方法です。
業者のディーラーの意思が介入しないため極めて透明性の高い取引ができますが、その反面でスプレッドが高くなる傾向にあります。これは『なぜスプレッドが発生するのか?』の項目で解説した通り、業者の主な利益がスプレッドによるものだからです。
つまり、『XMは呑み行為をしない(それを利益源としない)公正な取引環境を実現するために、スプレッドが広くなっている』と捉えることができますね。
変動制のスプレッドを採用しているから
変動性のスプレッドを採用している業者は、その名の通りスプレッドが時間や全体の取引量に応じて変動します。
特に日本時間で言う深夜帯や早朝など取引量が極めて少ない時間帯はスプレッドが広がりやすく、チャートを確認するタイミングによってはスプレッドがかなり広く見えるタイミングがある、と言うことも理由として挙げられます。
本ページ下部で、スプレッドが広くなるタイミングについてを解説しています。
FXをこれから始める・始めたばかりの初心者さんは、このタイミングを知っておくのは大切です。ぜひチェックしていってくださいね。
スプレッドが広くても人気がある理由
上の項目で、XM Tradingのスプレッドの広さの理由をわかっていただけたかと思います。では次に、スプレッドが広くても人気がある理由についてご紹介していきます。
他の海外業社と比較し、信頼度が高い
海外FX業者は、残念ながら詐欺を働く業者が定期的に出て来るのが現状です。そのため、詐欺や悪質な呑み行為に遭わないためには、最初の業者選びがとても重要なのです。
XMは世界各国でサービスを提供しており、日本でサービスを提供する上ではセーシェルのライセンスを取得しています。しかし、グループ全体で見ると6種類もの金融ライセンスを保有しており、透明性や安全性にかなり配慮した会社運営をしていることが分かります。
また、過去に大きな出金拒否や金融トラブルを起こしたことはなく、ユーザーからも特に悪い噂はきかれません。
サポート体制も万全であり運営歴も長いことから、XM Tradingは比較的安心して利用できる海外FX業者であるということが分かりますね。
呑み行為が発生しない公平な取引環境
冒頭の『スプレッドはなぜ発生するのか?』のなかでも少し触れましたが、あまりにもスプレッドが狭かったり、業者の利益がほぼなくユーザーばかり得をするようなシステムを取っている業者の中には、ある日突然スプレッドを広げて顧客の資金を全て刈り取っていくという悪質なやり方も存在しています。
本当にレートのエラーだった場合は補填されることもありますが、それ以外のほとんどの場合泣き寝入りになってしまいます。業者は事前に「変動スプレッドであるため、急激なレート変動の際はスプレッドの開きが発生します」と規約に記載しているからです。
対してXM Tradingはユーザーからのコストとしてスプレッドを少し多めに受け取っている分、ストップ狩りのような悪質な手段を取る必要がないのです。
極めて健全な運営がなされていると判断できますね。
ゆう
ポキ
ボーナスを活用すれば、実質はお得に取引できる
『スプレッドが広い』と言っても、その分ボーナスやキャンペーン、ロイヤリティポイントで還元されている部分はかなり多いです。
つまり、ユーザーは高いスプレッド分全てを損しているわけではなく、ボーナスやポイントが付いた分お得に取引ができているということなのです。
人によって若干の差はありますが、これらを全て計上すると他のスプレッドが狭い業者と大した差はなかった…というケースも意外と多いようです。
みー
スプレッドが特に広がる時間帯は?
変動制のスプレッドを採用しているXM Tradingですが、スプレッドが大きく広がるとされているタイミングは2つあります。
一方通行だけでなく上下に激しく価格が変化する可能性があるため、エントリーの方向性が合っていたとしてもロスカットになってしまうケースもよくみられます。
ギャンブル要素の多い取引になってしまうため、以下のようなタイミングでの取引はできる限り控えるのが無難です。狭くする方法も解説しておりますので、こちらもぜひご確認ください。
XM Tradingはスプレッドが広すぎ!?狭くする方法・スプレッドが広くても人気な理由を解説経済指標・要人発言時
FXは外国の通貨をやりとりする投資なので、各国の経済状態を表す指標の発表時はレートが大きく変動する傾向にあります。
指標にはたくさんの種類があり、毎日どこかの国で何かしらの指標が発表されているので、全てをチェックし続けるのは事実上困難です。そこで各指標には「重要度」というものが割り当てられており、トレーダーは一般的にこの重要度が高い指標に注目し、このタイミングを避けるようにトレードする傾向があります。
初心者さんでもチェックしておきたい重要度の高い指標としては、
- 雇用統計
- FOMC政策金利発表
- 日銀金融政策決定会合
- 日銀短観
- GDP(国内総生産)
- ECB政策金利発表
などが挙げられます。
一見すると難しいように見えますが、初心者さんはまず『これらの指標時はレート変動が激しいため取引しない』ということを覚えておくだけでOKです。
早朝・休日・年末年始などトレーダーが少ない時間帯
早朝や休日、年末年始は為替市場にトレーダーが少なくスプレッドが広いため、スキャルピングやデイトレードには向いていません。
また、2019年には「フラッシュクラッシュ」と呼ばれるドル円の急落が見られました。
このような相場の急変動があると上下に大きくスプレッドが開きます。
うまく乗れれば勝てる可能性もゼロではないですが、方向性があっていてもスプレッドのせいで負けてしまうというトレーダーもかなり多いです。
『損しない』ということも勝ちの一つです。このような時は触らないのが無難でしょう。
XM Tradingはスプレッドが広い分ハイスペック!充実した環境でトレードをしよう
今回は、XM Tadingのスプレッドに関して、他社との比較やスプレッドが広い理由について解説してきました。
ゆう
ポキ
巷で見かける『なるべくスプレッドが狭い業者で取引した方がお得』という記事も、間違いではありません。
しかしまずはしっかりとした取引環境を選ぶことが、今後為替相場で生き残るために重要なことかもしれませんね。
\XM Tradingの詳細を知りたい方はこちら!/
海外FXブローカー『XM Trading』の特徴は?メリット・デメリット、口コミまとめ