【海外FX】MT4とMT5、違いは何?現役トレーダーが徹底解説|どちらが初心者にお勧め?

海外FX業者でトレードする方はほぼ必須となるのが、MT4・MT5です。

ゆう

口座開設の時にMT4とMT5の選択肢が出てきたんだけど、2つの違いが分からなくて迷ってしまったんだよね…。
海外FXをやっていなければ使うことのないツールだから、分からなくて当然!私がそれぞれの違いをしっかり説明するから安心してね。

ポキ

今回の記事では、

  • MT4とMT5の違い
  • それぞれの特徴
  • 選び方のポイント

などについてを解説していこうと思います。

Meta Tradeは「海外FXの取引ツール」

MT4・MT5は、ロシアのメタクォーツ社が開発したトレードツールです。

無料で高機能なチャート・ツールが利用できるだけでなく注文・決済機能も備わっているため、世界各国のFX業社がメインツールとして導入しています。

みー

MT4・MT5は、XM Trading専用のツールではないってこと?
そういうこと!現在日本で利用できる海外FX業社の9割以上がMT4・MT5を導入しているんだよ。

イメージとしては、MT4・MT5というツールをメタクォーツ社が色々な業社に貸してあげて、みんなでシェアしながら利用している感じだね!

ポキ

どちらも基本的な機能は同じなのですが、旧バージョンのMT4に対し、MT5はMT4を改良した最新バージョンであるため細かい機能が追加・改善されより使いやすくなっています。

両者の違いはこれから詳しく見ていきますが、選ぶ基準をざっくりと表すと以下の通りになります。

  • MT5:初心者さんや裁量トレーダーさん向け
  • MT4:EAを稼働させたいトレーダーさん向け

MT4・MT5の違いをそれぞれの項目で検証

まずはMT4・MT5の違いについて、表で確認していきましょう。

MT4MT5
動作早くない早い
時間足9種類21種類
EA多い少ない
カスタムインジケーター多い少ない
気配値情報量が少ない
見づらい
情報量が多い
見やすく改良済
バージョン古い
(今後MT5に移行していく)
新しい
(MT4の改良版)
XM Trading対応

全体的に最新版のMT5が優勢ですが、EAなど一部機能はMT4が有利であることがわかります。

では次に、各項目をピックアップして違いを詳しく確認していきましょう。

①MT5は注文・決済場所の確認ができる

MT4の注文は、新規注文・決済注文ともにその時点での価格しか知ることができないのですが、MT5は「どのタイミングでどちら方向にエントリー・決済したのか」が矢印で表示される仕様となりました。

【MT4の場合】

私はこの画面で表示されている範囲で、新規の買いと決済注文をしたよ。
でも、どこでトレードしたかはこの画面じゃわからないよね。
じゃあこのまま、MT5の画面も見てみよう!

ポキ

【MT5の場合】

ゆう

おおー!!どこでエントリーしたのか一目瞭然だね!
MT5、見やすい…!
これだと自分がポジションを持ったあとどんな動きをしたのか、どれくらいの時間が経ったのか誰でも一目でわかるよね。
トレードの振り返りをするときも重宝する機能だよ!

ポキ

②MT5の方が表示できる時間足が多い

「時間足」とは、1分足、5分足、15分足、1時間足などローソク足の時間ごとのチャートのことです。

MT4とMT5で利用できるチャートの時間足の一覧は、以下の通りです。

【MT4の時間足:9種類】

  • 分足:M1(1分足)/ M5(5分足)/ M15(15分足)/ M30(30分足)
  • 時間足:H1(1時間足)/ H4(4時間足)/ D1(日足)
  • その他:W1(週足)/ MN(月足)

【MT5の時間足:21種類】

  • 分足:M1(1分足)/ M2(2分足)/ M3(3分足)/ M4(4分足)/ M5(5分足)/ M6(6分足)/ M10(10分足)/ M12(12分足) / M15(15分足)/ M20(20分足)/ M30(30分足)
  • 時間足:H1(1時間足)/ H2(2時間足)/ H3(3時間足)/ H4(4時間足)/ H6(6時間足)/ H8(8時間足)/ H12(12時間足)
  • その他:D1(日足)/ W1(週足)/ MN(月足)

※緑マーカーの時間足はMT5のみで利用できるもの

みー

MT5の方が圧倒的に多いんだね!細かい足を見たい人にとっては、使い勝手が良さそう。
テクニカル分析を重視している方やデイトレードがメインの方からすると、細かい分刻みのチャートをサクサク確認できるMT5はかなり重宝しているみたいだよ。

ポキ

③MT5の方が動きがスムーズ

MT4とMT5の動きのスピード感を比較してみると、MT5の方がかなり動きがサクサクとスムーズであることが分かります。

中長期トレードをする方やEAなどをメインとしているトレーダーさんはあまり気にならないと思いますが、スキャルピングをする方やとにかく軽いアプリを利用したい方にとってはストレスになるかもしれません。

同じXM Tradingでもツールによって環境が若干違うため、少しでも快適な環境でトレードがしたい!と思っている方はMT5を選ぶのがおすすめです。

④MT5はアプリ版でもチャート分割設定ができる(Android)

スマートフォンのMT5アプリでは、チャートを上下に2分割して表示することができます(Androidのみ)。

こちらの画像では、上にポンドドルの5分足、下にドル円の1時間足を表示させている状態です。

別のチャートの相関を見たい方や複数の通貨のポジションを持っている方にとっては、同時に2つのチャートを見られるということはかなりありがたいですね。

また、「別のチャートを見ていたらエントリーポイントを逃してしまった!」ということも予防できます。

現在はAndroid版アプリのみの機能なんだけど、今後開発が進んでiOS版でもリリースされることに期待だね!

ポキ

⑤MT5は気配値がより活用しやすい

PC版MT4の気配値部分で確認できるのは通貨ペア・ティックチャートの2種類ですが、MT5ではこれに加えて「プライスボード」「詳細(直近の最高・最安値などのデータ)」が見られるようになっています。

【銘柄】

【詳細(MT5のみ)】

【プライスボード(MT5のみ)】

【ティックチャート】

気配値タブはさまざまな通貨の現在の状態を一目で確認できるものであるため、情報が集約されていて尚且つ使いやすくなっているのはトレーダーにとってありがたい機能ですね。

⑥EAやカスタムインジケーターは、MT4の方が選択肢が多い

開発元のメタクォーツ社は、できる限り早くMT4のサポートを終了し、MT5に積極的に移行していきたいという考えであるようです。

それでもなおMT4の人気が根強く現在も利用され続けている理由は、EAやカスタムインジケーターの存在があるからです。

2022年現在、ネット上で入手できるEAの大半がMT4用に開発されたものであり、MT5では利用ができません。

これはインジケーターについても同様です。

標準搭載のインジケータはMT4が30種類・MT5が38種類なのですが、カスタムインジケーターに絞ってみるとMT5用のものは現状でかなり少ないのです。

みー

SNSを見ているとまだまだMT4ユーザーが多そうだなぁ…と思っていたけれど、EAやインジケーターの関係だったんだね。
MT4が使いづらい・悪いというわけではないのだけどね。
今後EAやインジケーターがMT5に対応してくれば、ユーザーのMT5への移行もきっと進んでいくよね!

ポキ

なお、EAの稼働前に必要不可欠なバックテストの環境やスピードはMT5の方が格段に良くなっています。そのため、今後のEA開発は積極的にMT5が利用される可能性が高いと考えられます。

今後はMT5に移行していく可能性大!これから始める初心者さんには「MT5」がおすすめ

今回の記事では、

  • MT4とMT5の違い
  • それぞれの特徴
  • 選び方のポイント

について解説してきました。

ここまでで解説した通り、現状ではMT4ユーザーはまだまだ多いものの、今後はどんどんとMT5に移行する流れが加速していく可能性が高いです。

このEAやインジケータを使いたい!という強いこだわりがない限り、とりあえずMT5口座を作っておけばOK。
もし「やっぱりMT4講座も使いたい!」となったら、追加口座開設をすれば良いだけだからあまり深く考えなくて大丈夫だよ!

ポキ

ゆう

そっか。XM Tradingは複数口座開設ができる業者だったね!
最初はMT5口座を使ってみて、EAやカスタムインジケーターが必要になったらMT4も検討しようかな。
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