海外FXトレーダーさんの中で、密かにブームが再燃しているMAM(マム)口座・PAMM(パム)口座。
10年ほど前に流行った後はしばらく下火の状態が続いていたので、その間にFXを始めた方は「MAM・PAMって何?」という方も少なくないでしょう。
ゆう
MAMとPAMって何?
ポキ
「第三者に運用してもらう」と聞くとルールの面や運用方法、それぞれの違いなど不安に思う方もいるかと思います。
そこで今回の記事では、
- MAM(マム)口座・PAMM(パム)口座の違い
- それぞれのメリットとデメリット
- 投資詐欺のケースについて
などを初心者さんでもわかるよう詳しく解説していきたいと思います。
目次
MAM(マム)口座・PAMM(パム)口座の概要
それぞれの違いは「投資資金の管理方法」
ゆう
それぞれに意味があるから確認してみよう!
ポキ
MAM・PAMMの意味
- MAM:Multi Account Manager(マルチアカウントマネージャー)
- PAMM:Percentage Allocation Management Module(割合分割管理モジュール)
冒頭でお伝えした通り、どちらも基本的な構造は同じで「投資家から資金を集め、第三者(プロの投資家)がそれを運用する」と言うもの。
つみたてNISAなどの対象となっている「投資信託」をイメージすると分かりやすいかと思います。
では何が違うのか?というと、2つの違いは資金の管理方法にあります。
MAM・PAMMの資金管理方法
- MAM:資金は自分の口座で管理。その中でプロトレーダーが取引を行い、利益や損失もそのまま口座に反映される。
=第三者にはトレードの権利のみが付与されている - PAMM:個人投資家が出資した資金をまとめてマスター口座で管理。
=第三者には資金とトレードの権利両方が付与されている。
みー
それに対してMAMは、自分の資金は手元にあるけれど、それを代行運用してもらえるって言うこと?
ポキ
MAM(マム)口座・PAMM(パム)口座を利用したいときはどうすれば良いの?
ゆう
掲示板とかSNS…?
ポキ
MAM・PAMM口座の運営には、金融庁の許可または海外のライセンスが必須となっています。
2022年現在でXM TradingでのMAM・PAMM口座の提供はありませんが、海外業者の中にはライセンスなしでMAM・PAM口座を利用している違法業者も存在しています。
違法業者を利用してしまったことにより、利益没収や出金拒否などのトラブルで泣き寝入り…と言うケースも過去に多く発生しています。
利用する際はその業者がきちんと許可を取って運営しているのかを確認してからにしましょう。
MAM口座・PAMM口座を利用するメリット
ここからはまず、MAM口座・PAMM口座を利用するメリットについてご紹介します。
①認定されたトレーダーによって運用される
基本的にMAM・PAMM口座の資金運用をするのは、各業者の審査に合格した実績のあるトレーダーであることが多いです。
実績も能力もないトレーダーに運用させてしまうと顧客からの苦情が殺到し、その業者を利用するトレーダーが減ってしまうのも目に見えていますよね。
それを防ぐため、業者側は少しでも能力が高いトレーダーを採用したいところです。
MAM・PAMM口座を選ぶ際は、その口座の運用者の過去の運用実績が掲載されていることがほとんどですので、この部分もしっかり確認しつつ口座選定をするようにしましょう。
この審査自体が「完全に信頼できるものではない」と言うことは念頭に置いておくようにしましょう。
②運用自体のコストはゼロ
冒頭ではMAM・PAMM口座を「投資信託」として例えましたが、MAM・PAMM口座の利用にかかる運用コストは利益発生時の手数料のみとなっています。
そのため、「運用を依頼すること自体」にコストがかからないため気軽に利用できるのです。
ゆう
ランニングコストが不要なのもありがたい点。
ポキ
③利用トレーダーへの還元が大きい
上で紹介した「利益発生時の取引コスト」ですが、通常15〜30%(運用投資家の実績や経験値によって異なる)が相場となっています。
みー
代行運用系は手数料が高いイメージがあるけれど、これだけのリターン率があれば満足だよね。
ポキ
「いくら利益が出て、いくら還元されるのか」というのは、出資者がいくら出資していたのかによって変わってきます。
以下に例を用意したので、一緒に確認してみましょう。
- 初期出資金額
・Aさん:10万円
・Bさん:20万円
・Cさん:30万円
合計で60万円がMAM口座で運用され、20万円の利益が出た場合 - 運用者に支払う手数料
・15%の場合:利益から30,000円
・30%の場合:利益から60,000円
手数料15%(30,000円)を支払い、残りの17万円を出資者へ分配 - 各出資者への還元額
・Aさん:28,300円
・Bさん:56,600円
・Cさん:85,000円
このように、出資した金額の割合に応じて還元額が変化する仕組みとなっています。
MAM口座・PAMM口座を利用するデメリット
メリットが多いように見えるMAM口座・PAMM口座ですが、デメリットも存在しています。一歩間違えると大きな損失を被る可能性があるため、必ず利用前に確認しておきましょう。
①必ず利益が出るわけではない・損失が出ることもある
当たり前のことですが、「投資」なので損失が出る可能性も十分にあります。
特にFXは、他の金融商品と比較しても群を抜いたハイレバレッジで取引ができるのが特徴です。
ポキ
投資信託に10万円預け、それが0円になるというケケースはなかなかありません。しかし、FXは10万円だろうと100万円だろうと失敗したら全額失うことができる世界です。
ゆう
②自分のタイミングで出金ができない
自分の裁量でトレードしている口座は自由に出金をすることができますが、MAM・PAMM口座では運用者の都合や規約、ポジションの状態により自由に出金ができないケースがほとんどです。
特にPAMM口座はトレードの権利だけでなく資金の管理も運用者が行なっているため、引き出しづらい状態となっています。
すぐに現金化する予定があったり、利益が出たらすぐに出金したい!という方にはあまり向いていないかもしれません。
③裁量トレードの感覚や知識が身につけられない
どちらも基本形態が代行運用であるため、トレードに関する知識や技術を身につけにくいというデメリットもあります。
強いて言ったらMAM口座であれば自分の口座での取引であるため、エントリーポイントやロット数・資金管理などをみて学習することができるでしょう。
しかし、PAMM口座はどんな取引をしているのかを見ることができないことが多く、損益のみしか確認することができません。
【注意】MAM(マム)口座・PAMM(パム)口座にも投資詐欺は存在する
ここまでMAM(マム)口座・PAMM(パム)口座に関しての概要やメリットデメリットを紹介してきましたが、一番気をつけたいのは投資詐欺です。
デメリットの③でも少し触れましたが、MAM・PAMM口座の情報公開や透明性についてを確認してみましょう。
MAM・PAMMで公開される情報
- MAM:自分の口座で管理するため、エントリーポイントや決済タイミング、保有ロット数が分かるため比較的透明性が高い。突き詰めると手法を知ることも可能。
- PAMM:マスター口座で管理しているため、どんな取引をしているか知ることができる不透明な形態。詐欺に利用されるケースも多い。
MAM口座は比較的透明性が高いのに対し、PAMM口座は詳細な取引内容を知ることができません。
つまり、「投資している」と言って実際は投資していないケースや、取引をしていないのに全額損をしたと装い元金を全て持ち逃げされてしまう、といった投資詐欺が起こっているのも現実です。
ゆう
でも、MAM口座はMAM口座で「詐欺業者に出金拒否されてしまい資金を持ち逃げされた」というケースもあるため信用しすぎは良くないかもしれないね。
ポキ
MAM口座・PAMM口座での運用を検討しているときは、
- 業者の実績・運用者の実績を必ず見る
- 個人交渉やライセンスのない業者の口座は利用しない(違法)
- 自分のトレードスキルの成長はあまり望めない
- ハイリスクハイリターンな運用方法である
これらの点を理解した上で利用するようにしましょう。
MAM(マム)口座・PAMM(パム)口座を利用して、効率的な資産運用を行おう!
今回は、
- MAM(マム)口座・PAMM(パム)口座の違い
- それぞれのメリットとデメリット
- 投資詐欺のケースについて
これらについて詳しく解説を行ってきました。
みー
ゆう
ポキ
初心者さんが裁量取引をする際はXM Tradingの「未入金ボーナス」を利用した少額トレードがおすすめです。
以下の記事で詳しく解説していますので、初心者さんはまずこちらの方法を実践してトレードスキルを磨き、運用能力を身につけていきましょう。
XM Tradingの3,000円チャレンジ!未入金ボーナスを大きく増やすコツまとめ